大学教員を目指す職員の不安定な日々

大学教授を目指している私立大学職員の不安定な日々を綴った日記です。少子化時代を迎える日本で大学教授を目指すことは非常に難しい。けど、なんとか大学職員を脱皮したい。優柔不断で能力も高くない私がどうすればなれるのか。そんな日々を綴ります。

読書日記 学力を育てる

学力を育てる

志水宏吉 大阪大学教授

 

 

機会の平等よりも、結果の不平等

中学校で塾に行った学生の数学試験分布と塾に行ってない子の分布は、右肩上がりとラクダコブ形分布で明らかな差がある。これは、塾に行かない子は家庭および学校の力で補わなければならない。

 

家庭環境はすごい大事。親が言ったようになるのではなく、親がしたようになっていくもの。テレビを消して、1日1時間は机に向かう姿も大事。

 

イギリスの教育改革から

口は出すが金は出さない時代から、

口は出すし、金も出すの時代へ。

過度な競争原理は、人々の間の不平等の拡大を抑止できない。

可能性の平等へ

個々人の潜在能力をできる限り研磨する

ブレア首相の一に教育二に教育、

 

エスニックマイノリティの地域に教育行動地域、または、都市部における優秀性と言った政策プログラムを投じて、

排除されがちな層の可能性を開花させ、社会への参加の道を広げる。

競争は続けるが、不利な条件の下にある人々の援助は惜しまない姿勢。

 

 

市場原理や選択と自己責任の論理だけではうまく行かない。政策と自己責任への論理の問題としてはいけない。

 

 

学力を育てる (岩波新書 新赤版 (978))

学力を育てる (岩波新書 新赤版 (978))

 

 

 

政策と自己責任への論理の問題